教育課程

看護に必要な豊かな人間性を考え、判断し、看護を行えることを目指し、一年次より講義と演習を組み合わせ実践力が身につくように、カリキュラムを構成しています。臨地実習では看護教員がグループごとに専属で付き添い指導を行うことにより、講義と実習のつながりが理解しやすく、学生も充実感のある学びが得られます。

基礎分野

様々な価値観を持つ人々を理解し、より良い人間関係を培っていくための知性と教養をはぐくむことを目指します。

専門基礎分野

身体の仕組みや働き、病気の成り立ちについて、看護の視点から学びます。
専門職として健康状態に対する観察力、判断力を養います。

専門分野

各領域において看護実践力を身に着けるため演習を多用し、看護の実際をイメージしながら学びます。その後、臨地実習で対象への援助を通し科学的に試行して実践する力を養います。
地域で生活する人々の看護からチーム医療及び他職種との協働まで体験を通して学びます

授業科目及び単位・時間数

分野 教育内容 授業科目 単位数 時間数
基礎分野 科学的思考の基礎 論理学 1 30
生物学 1 30
情報リテラシー 1 30
人間の生活、社会の理解 生命倫理 1 30
教育学 1 30
文化人類学 1 15
心理学Ⅰ 1 30
心理学Ⅱ 1 30
問題解決思考 1 20
地域交流Ⅰ 1 15
地域交流Ⅱ 1 30
医療英会話 1 30
英文読解 1 15
保健体育 1 30
小計 14 365
分野 教育内容 授業科目 単位数 時間数
専門基礎分野 人体の構造と機能 看護形態機能論Ⅰ 1 30
看護形態機能論Ⅱ 1 30
看護形態機能論Ⅲ 1 30
看護形態機能論Ⅳ 1 15
疾病の成り立ちと回復の促進 看護病態論総論 1 30
看護病態論 脳神経・感覚器 1 30
看護病態論 循環器・呼吸器 1 30
看護病態論 内分泌 1 15
看護病態論 血液・膠原アレルギー・感染症 1 15
看護病態論 腎・泌尿器・女性生殖器 1 15
看護病態論 運動器・消化器 1 30
看護とリハビリテーション 1 15
気づきトレーニング 1 15
微生物学 1 15
薬理学 1 30
栄養学 1 15
健康支援と社会保障制度 保健医療 1 30
公衆衛生 1 15
地域保健 2 45
社会福祉 1 30
看護関係法規 1 30
小計 22 510
分野 教育内容 授業科目 単位数 時間数
専門分野 基礎看護学 看護学概論 1 30
安全・コミュニケーションの看護方法論 1 30
環境・活動と休息の看護方法論 1 30
清潔の看護方法論 1 30
食生活の看護方法論 1 30
排泄の看護方法論 1 30
フィジカルアセスメントの看護方法論 1 30
与薬の看護方法論 1 30
検査・一次救命の看護方法論 1 30
看護過程 1 30
臨床看護総論 1 30
地域・在宅介護論 地域と人々の暮らし 1 15
地域・在宅看護論概論 1 30
在宅療養者とその家族の看護 1 15
在宅看護技術 1 15
在宅療養者の事例展開 1 15
多職種連携・協働 1 15
成人看護学 成人看護学概論 1 30
生命危機状況にある対象の看護 1 30
障害の受容過程にある対象の看護 1 30
1 30
治療困難な終末期にある対象の看護 1 30
健康障害のある成人の事例展開 1 30
老年看護学 老年看護学概論 1 30
老年者の健康の維持・増進 1 15
老年者の健康障害の特徴と看護 1 30
健康障害のある老年者の事例展開 1 15
小児看護学 小児看護学概論 1 15
子どもの成長・発達と看護 1 30
健康障害をもつ子ども・家族への看護 1 30
健康障害のある子ども・家族の事例展開 1 30
母性看護学 母性看護学概論 1 30
女性のライフサイクルと看護 1 15
妊娠・分別期の看護 1 30
産褥・新生児期の看護 1 30
精神看護学 精神看護学概論 1 30
精神障害者の症状と生きにくさ 1 30
精神障害者への看護 1 30
精神障害者の事例展開 1 15
看護の統合と実践 看護管理と看護の活動領域 1 15
看護研究 1 30
臨床応用看護論 2 45
小計 43 1,110
臨地実習 基礎看護学 基礎看護学実習Ⅰ 1 45
基礎看護学実習Ⅱ 1 45
基礎看護学実習Ⅲ2 2 90
地域・在宅看護論 地域と人々の暮らし実習 1 30
地域施設実習 1 30
地域・在宅看護論実習 2 90
多職種連携実習 1 30
老年看護学 老年看護学実習 2 90
成人看護学 成人・老年看護学実習Ⅰ 2 90
成人・老年看護学実習Ⅱ 2 90
小児看護学 小児看護学実習 2 90
母性看護学 母性看護学実習 2 90
精神看護学 精神看護学実習 2 90
看護の統合と実践 統合実習 2 90
小計 23 990
総計 102 2,975

当校では、成績評価においてGPAを導入し、学年末に各学生に通知を行っています。

GPAについて

講義・演習・実習

基礎分野の講義は、人間性豊かな講師により人間理解の視野が広がります。 専門基礎の技術演習では、全教員による少人数グループ指導が行われ、個々の技術が確実に向上します。専門分野では、担当の専任教員により、知識・技術の特徴から実習まつながるよう学習できます。実習は主に諏訪中央病院において行われ、同じように学んできた先輩たちに見守られアドバイスをもらい、自分の成長が実感できます。

救急医学会認定BLSコース受講

BLSとはBasic Life Supportの略語です。日本語では一次救命処置という意味です。
目の前に倒れている人がいた時、その方の命を救うための活動のことです。
意識、呼吸、脈拍の有無を確認し、必要ならば、他の人の助けを求め、人工呼吸や胸骨圧迫(心臓マッサージ)をし、AED(自動体外式除細動器)を使用し救命のための活動をします。

各教員の教育方針

副学校長 戸塚 喜久子

看護師になりたい!そう思ったきっかけは何だったでしょうか。自分や家族が病気になったとき、事故や災害でケガや入院をしたときなど、様々な体験からそう思った人も少なくないのではないでしょうか。

ある学生の話です。「清拭の技術を習ったけど、体を清潔に保つことが主な目的だと考えていました。しかし、しんどくて入浴できない患者さんに暖かいタオルで清拭したところ、あー、気持ちいい!と言って下さり、それからみるみる表情がよくなり、元気になっていったんです!」と嬉しそうに語ってくれました。これは、まさしく看護なのです。そして、なぜしんどいのか、なぜ入浴できないのか、病気を理解することが大切であることにも気づくことができました。そうすると、自らの行動にも変化が現れます。自ら学習していくことでわかることが楽しくなってくる。このように、自分の足で立って歩いて行ける人になってほしいと願い、サポートしていきたいと思っています。