学校長の部屋

2026.02.26

花粉症

ポカポカ陽気のせいでしょうか。花粉症の患者さんが増えてきました。

アレルギー性鼻炎(花粉症)は鼻の粘膜に起こるアレルギー炎症です。

主な症状は、くしゃみ、水のような鼻水(鼻汁)、鼻づまり(鼻閉)、鼻のかゆみ、後鼻漏(のどに流れる鼻水)です。かぜとの違いは発熱がない、透明鼻汁、繰り返すことです。

アレルギー性結膜炎を合併すると眼がかゆくなり、アレルギー性皮膚炎を合併すると皮膚がかゆくなります。

病態はアレルゲン→IgE抗体が結合→肥満細胞が活性化→ヒスタミン放出→くしゃみ・鼻水・鼻閉を起こすⅠ型アレルギーです。

基本は病歴で診断できます。季節性か、通年性か、毎年同じ時期に悪化するか、室内で悪化するか、家族歴に注意します。

春ならスギ・ヒノキ、秋ならブタクサ・ヨモギ、通年性ならダニ・ハウスダストが抗原となっている可能性が高まります。

診断は病歴と、治療で改善するかを確認することです。

経験的治療が無効な場合は、アレルゲンの同定や免疫療法のためアレルギー皮膚テスト(プリックテスト)を考慮します。特異的IgE抗体測定(RAST)よりも好ましいです。

まず点鼻ステロイドを試すことが大切です。いきなり検査をしないことです。

鑑別診断では薬剤性鼻炎(血管収縮点鼻薬の使いすぎ)が特に重要です。治療は原因薬剤の中止とステロイド点鼻です。看護師として問診で必ず確認するポイントです。

治療はまずはアレルゲンの回避です。ダニ対策、掃除、花粉シーズンのマスク、洗濯物の室内干しが必要です。

第一選択はステロイド点鼻薬(フルナーゼ®、アラミスト®)です。

最も効果が安定していて、鼻閉に効き、目のかゆみにも効果があります。しかし、効果発現まで数日から2週間かかり、軽い鼻出血の副作用があります。噴霧方向を鼻中隔から外側へ方向を変えて使うと鼻出血が減ります。頓用では効きにくいため、毎日の継続が大切です。

抗ヒスタミン薬(内服)は即効性があり、くしゃみ・鼻水に有効ですが、鼻閉には効き目が弱いです。副作用として、眠気、前立腺肥大の悪化、緑内障の悪化を起こします。

重症例では点鼻ステロイド+点鼻抗ヒスタミン併用を行います。コントロール不良なら免疫療法を検討します。

重要ポイント

  1. 診断は「病歴」でできる
  2. 第一選択はステロイド点鼻薬
  3. 血管収縮点鼻薬の使いすぎによる薬剤性鼻炎に注意
  4. まず治療してから検査を考える
  5. 患者さんのQOLを守ることが大切