
看護学生のみなさんへ
「最近なんとなくだるい」「集中できない」「朝から疲れている」――そんな不調を感じていませんか。
実はその症状は、鉄欠乏が関係していることがあります。
鉄欠乏というと「貧血」を思い浮かべますが、ヘモグロビン(Hb)が正常でも、体の中の鉄が不足していることがあります。
特に女子学生のみなさんは、月経による鉄の喪失により、知らないうちに鉄不足になりがちです。
鉄が不足すると、次のような症状が出ることがあります。
- 疲れやすい
- やる気が出ない
- 頭がぼんやりする(brain fog)
- 集中力が続かない
- 階段をのぼると動悸や息切れがする
- むずむず脚症候群(足がムズムズして眠れない)
- 氷を無性に食べたくなる(氷食症)
「氷をかじりたくなる」という症状は、鉄欠乏のサインとして有名です。
夏だから、癖だからと思っていても、実は体からのSOSかもしれません。
看護を学ぶみなさんは、患者さんの体調変化には敏感になれる一方で、自分自身の不調には意外と気づきにくいものです。でも、自分の体を大切にできる人は、患者さんの苦しみにも気づける人です。
鉄欠乏は、血液検査の「フェリチン」でわかります。フェリチン低値(<30 ng/mL)は、鉄不足を強く示します。「ただの疲れかな」と我慢し続けず、気になる症状がある時は、早めに医療機関で相談してください。
看護学生の毎日は、本当に忙しく、心も体もすり減ることがあります。みなさんが患者さんに向ける優しさは、きっと将来、多くの人を支える力になります。だからこそ、まずは自分自身の体の声にも耳を傾けてください。